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いつものノイズが、またやって来る。 廊下のむこうから肩をいからせて眦を吊り上げて。 赤い唇から紡がれるのが意味を成している言葉なら、まだ俺も気が休まるのだろうが……。 …は………で……… ……よ… っ ……… それはまるで受信状況の悪いラジオみたいだ。 まったくもって、単なるノイズでしかない。 懸命に何かを訴えているのは分かるが、それだけのこと。 聞き取れないし意味が分からない。故にノイズだ。 …………ぃ…わ……… ……つ………し…… 呆れかえったような表情で溜息をつく姿だけは克明に見えるのが逆に癇に障る。 長い髪をかき上げながら何やらぐちぐちと呟いているようだが、愚痴りたいのはこっちだ。 ある日突然自分の部屋に幽霊が出現した方の身にもなって欲しい。 イライラしながら足早に女の横を通り抜け、最奥の寝室に向かう。 このところ仕事が忙しい所為で、深夜に帰宅してはただ眠るだけの生活が続いている。 これ以上益体も無い面倒を抱えるのは真っ平ゴメンだ。 明かりも点けずにベッドに潜りこむと、急速な眠気に襲われる。 ……心を亡くすと書いて「忙しい」とはよく言ったものだと思う。 際限の無い激務に追われると、その日にあったことを思い出すことすら難しくなる。 急速に襲い来る睡魔に身体を明け渡しながら、「辛いなあ……」と一言だけ呟いてみた。 意識が途切れる間際に脳裏をよぎったのは、何故かあの女の顔だった。 今日も今日とて深夜の帰宅。いつものノイズがお出迎え。 いい加減相手をするのも億劫なのだが、なんせ触れることも出来ないので 強制退去させられないのがどうにも歯痒い。 初めてこの女を目撃したのは……えーと……まあ、とにかくちょっと前のことだ。 とある深夜、俺がマンションの部屋に帰るとこの女が廊下に突っ立っていたのだ。 泥棒にしては堂々としているし、身なりも容姿もそう悪くない。 ではこの女はなんなんだろう? 「あんた誰。ここで何してんの?」 ………よっ! ………れ……が………… に……のっ…… 「いや、何言ってるか全然わかんね。それ何? 新手の腹話術?」 あ… っ…! ………は……て…… でっ!…… とにかく、怪しげな女が部屋にいることは間違いないのでつまみ出そうと試みて―― 「…あれっ?」 その手は空しく宙を掻いた。 確かに俺は二の腕を掴もうとしたはずだが……。疲れで目測誤ったか? んじゃ、リトライ。 「…………なんで?」 やはり俺の手は女の身体をすり抜ける。その時点でなんとなく嫌な予感はした。 身体を庇うように後ずさる女に問いかけてみた。あんたは幽霊ですか? と。 ………っ……… よ! さすが幽霊。この世界の言語は通用しないらしい。 こちらが恐怖を感じるような見てくれや態度でないのが幸いだ。 「まあ……触れられないなら害も無いか……そんなことより俺疲れてるんだよ」 一晩眠ればこの女もどこかに消えるかもしれない。 胡乱な頭でそんなことを考えながら、寝室へ向かった。 それが少し前の出来事。 ――以来、毎日のようにディスコミュニケーションが繰り返されているというわけだ。 変化が訪れたのは数日の後だった。 玄関をくぐった俺をねめつける強い視線は、腕組みした女から発せられるものだ。 そこまでは良かった。いつものとおりだ。 「……私の声、聞こえる?」 俺は多分、呆然としていたに違いない。 今までこの女の口から意味のある言語が放たれたことは一度だって無かったからだ。 女の言葉はさらに続く。 「今度は聞こえてるわよね? 苦労したわよ……ツテを頼ってあんたに “チャンネル”合わせてあげたんだから。感謝しなさいよ?」 「チャンネルって……そんなの簡単に合わせられるもんなのか?」 「あんまりやりたくは無いのよ。“向こう”に“引っ張られる”のは嫌だから」 「………?」 言葉は聞こえるようになったのに、今度は意味が良く分からない。この女は何を言ってるんだろう。 「ねえ、もう分かってるんでしょ? 本当のこと」 「……何、言って……」 「分かりたくないだけなんでしょ?」 何が分かってるって? 俺は何も分からない。分からないから問いかける。 「なんだよ。一体何が言いたいんだ? ここは俺の部屋で――」 「今は私の部屋なのよ……幽霊さん」 ヘンなこと、いうなよ 「……毎晩遅くまでお仕事ご苦労さま。でも、あんた今日の仕事思い出せる?」 仕事 おれ、は、会社で えーと会社で なんだっけ 何の仕事したっけ 「この部屋が自分の部屋に見える? 全部私の趣味で固めてあるのに」 俺の部屋 ? こんな、女っぽい部屋 違うな あれっ 俺のギターも 無い 学生の頃バイトしてかった 「見ようとしなかっただけ。聞こうとしなかっただけ。あんたはもう――」 ああ そっか 俺…… 「死んだのか」 言葉に出すと、その事実はストンと胸に収まった。 「そう、もう半年も前にね」 「……なんで死んだんだろう」 「居眠り運転。夜遅くにこの近くで信号柱に突っ込んだんだって」 「詳しいね。俺も忘れてるようなことを」 「ここを管理してるのは伯父の会社なの。あなたが出るから住人が居つかない、って泣きつかれてね……」 苦笑まじりに言う女の顔を眺める。 綺麗な女だな、と今頃になって気付くのだから俺は本当に何も見えていなかったんだろう。 「迷惑、かけたな」 「どういたしまして」 穏やかな顔で笑う女の目には、いくばくかの憐憫が垣間見えた。 自身を理解した今ならあっさり消えられそうな気がしていたのに、少しだけ心が弱くなる。 俺は僅かに逡巡してから口を開く。 「……泣き言、言っていいかな」 「どうぞ。聞くだけしかできないけど」 「もう少し……生きてたかったなあ」 「うん」 「仕事だって結構がんばったんだぜ? 一流大卒の奴らに負けてたまるか、って」 「うん、わかるよ」 「毎日クタクタになるまで残業して……それで……」 「うん。私は毎晩あなたを見てたから、知ってる」 優しい声がかけられる。眦が熱くなる。 「あなたのお仕事は知らないけれど、あなたが頑張ってたのは知ってる」 暗い部屋に一人で帰っていた頃には、こんなことはなかった 「何も心配いらないから、もう休んでいいのよ?」 ありがとう。……じゃあ、少し休むとしようか…… 「さよなら、幽霊さん―――」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「助かったよ……これで安心して物件を薦められる」 「伯父さん。私は拝み屋さんじゃないんだからね、こういうのはこれっきりにしてよ?」 「しかし、美紗はあの幽霊をどうやって祓ったんだ? 参考までに是非……」 「……別に悪い霊じゃなかったから、祓うなんて言い方はよしてよ」 「あ、ああ……で、どうやって……」 「何も変わったことなんかしてないわよ? 頑張ってる人にはね、こう言ってあげるの。――お疲れ様、って」
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1048.html
「うーん、お父さんに聞いてみよ」 「あ、それはいいアイディアかもね」 こなたの父そうじろうは小説家なので、大抵は家にいる、トテトテと小さな歩幅で父を呼びに行くこなたの背中をかがみは見送った。 なんとなく待ち時間にPCでssを眺めてみると、甘甘なssが存外多い事に気づく。むしろ犬井部長のように、起承転結を気にしてキチンと物語の書式に従って書いている方が少ないのではないか、と思うほどだ。 こなたがおじさんを連れて戻ってきた。 「おー、まさかこなたが小説を書こうとするなんてなあ」 と言いながらやってきたおじさんはどこか嬉しそうだった。やはり自分の領域に娘が興味を持つと嬉しいのだろう。 「小説じゃなくてssだよ、お父さん」 「まあでも、類似品じゃあないか。どれどれ、これがこなたの書いたssか……ぶはっ!」 おじさんは耐え切れずに息を噴き出して言った。 「こ れ は ひ ど い」 「もう、酷いのは分かってるってば!」 「あはは、まあ、最初は誰でもこんなもんさ。特にこなたは小説を読む癖がないからな。さてさて、で、こっちはこなたが倒さなきゃいけないライバルの方か……ほう」 おじさんは、犬井部長のssの方は真剣な目をして眺めて、読み終わると腕を組んでうーんと唸った。 「こりゃ勝ち目がないなあ」 「まあ、そう言うと思ったけど、お父さん、何とかならない?」 「三日しかないんだろ?いきなり、三日後に試合があるからプロボクサーにしてくれ、とか言うのと一緒だぞ、それは」 確かに、一朝一夕でうまくなる訳がない。 「お父さんは、小説を書く時に、どんな事を気にしてるの?」 「そりゃまあ、色々あるけど……起承転結、序破急、人物や背景の設定とか、小説の思想コンセプトとか……でもこなたはまず、物語をどう書くか、とかそんな段階だろうからなあ。普通に物語を書くなら、まず往還を意識するところから始めるのが早いとは思うが……」 おじさんはそれからこなたに、物語のプロットの作り方のようなものを説明した。たぶんそれは初心者がやるための、基礎的な作り方の説明で、そういう部分から始めるのは確かに正しかったが、犬井部長に追いつくには遠すぎるのも確かだった。 「プロットの考え方はいろいろあるが、行って帰ってくる往還の運動を基礎にすえる、という考え方や、主人公が問題を克服して周囲が幸せになる、というような発想なんかを意識した方が手っ取り早いだろうな。よくわからないが、こなたが書こうとしているのは、少女二人の物語だろう?ボーイ・ミーツ・ガールの形式を転用して、ガール・ミーツ・ガールの冒険ものとかでもいいんじゃないか?」 違う、そうじゃないんだ。とかがみは直感的に思った。イエみてssで、冒険なんかしたらむしろおかしい。おじさんの考え方は、オリジナルの小説を書く時の発想で、ssとはほんの少しずれている。もちろん、オリジナルの小説を書くのと同じ発想でssを書いても良い。でも……なにかが、違う。 「あの、おじさん」 思わず、咄嗟にかがみはそうじろうに尋ねていた。 「二人がただ、甘く過ごすだけでは駄目なんですか?」 その問いに対するそうじろうの答えは、小説家として実際的なものだった。 「それじゃ、読者はそれを読む意味がないよ」 かがみはその言葉に反論したかったが、上手い言葉が見つからない。こなたはそんなかがみの気持ちを察したように、小さくかがみに目配せした。 「お父さん、とりあえず、今日、みっちり私を指導してくれない?」 「いいぞ、そんなに厳しい締め切りの仕事は抱えてない」 「じゃあとりあえず、私が書こうとしたssの梗概を説明するから、そこから訓練していきたいんだけど」 「任せとけ」 二人がやる気になりだしたので、かがみはそっと立ち上がる。 「じゃあね、こなた、また明日。学校で」 「あ、かがみ、帰っちゃうの?」 そう言うこなたが少し寂しそうで、かがみは微笑した。 「私が居ても邪魔でしょ。またね」 「ん……うん、またね」 少し名残惜しかったけど、邪魔しちゃいけない、と思ってかがみは泉家を辞去した。玄関までこなたとおじさんが送ってくれて、家まで送るというおじさんの言葉をかがみは断った。少しでも長くこなたにssのこと教えてほしかったから。 家を出ると、殆ど夜になっている泉家周辺の住宅街は静かで、街灯の明りが夜を切り取るように丸くぽつんぽつんと続いている。月の白い光がかがみの背を見つめて、泉家から少し歩いてから振り返ると、こなたの部屋の明りが遠くに見えた。 あそこでこなたが頑張っている、と思うと胸の中がじんわりと熱くなって、本人の前では勇気がなくて言えない言葉を、かがみはその窓に向かって言った。 「すっごく応援してるんだから、絶対勝ってよね!」 言うだけ言うと恥ずかしくなって、かがみは駆け出す。 月の照らす青白い夜の中を、こなたの事を想いながら。 ……… 「それで、泉先輩の様子はどうっすか?」 今日も放課後、田村さんがかがみのクラスまで来る。こんなにしょっちゅう来るのは、彼女なりに責任を感じているせいだろう。こなたが犬井部長に勝てるか気が気じゃないのだ。 「まあ、いちおう、あいつの書いたssを見たけど……」 「ど、どうでした?」 「強いて言うなら、アミーゴ、とだけ……」 「うはあああ!もう駄目だあああ!思わずメキシカンになるほど駄目だああ!」 ひよりが頭を抱えるのを見ながら、かがみも頭を抱えたくなる。どう考えても勝ち目がない。そこへ追い討ちをかけるように、ひよりがプリントアウトした紙束を取り出した。 「これが今回、犬井部長がコンペに出したssっす……」 まるで死亡通知のように重々しく差し出されたそれを、かがみは読み始めた。 内容は、イエみてのキャラクター達が左翼闘争に関わっていき、理想を求め、理想を信じ、裏切られ、大人になろうとして、なれず、憎悪と苦しみの中で社会に裁かれ次々と非業の死を遂げるとてつもない大作だった。 メインキャラクターの死に様が全て凄まじく、投獄されても完全黙秘を貫く彰子さま(イエみてのメインキャラの一人、以下、名前が出てくるキャラは全員メインキャラ)が、とことんまで黙秘を貫くなか、しかし自分が意地になってまで求めた理想が結局は全て無意味で、踊らされていただけと知り、それでも黙秘を貫いたにも関わらず、最後の最後でもっとも人情と知恵に溢れる刑事に、自分が何を求めたのか語ろうとし、しかし、語るべき何事もないのに気づき、哀れなほどにもつれる舌で言うのである。「わ、わ、わたしは、む、む、むかし、ゆ、ゆ、ゆめをみた……」そしてその後に彰子は自殺する。 愛する姉である彰子の死を経て、ますます闘争に走るしかなかった由美は、とことんまでの過激派路線を採用し、日本の左翼はしょせんままごと、と言わんばかりのあらゆる言論人に反論するかのように、爆破と殺人を繰り返し、最後には飛行機をハイジャックし、外国の戦場にまで行く事になる。「私はただ、私の望む大人になりたかっただけだった、それはここでは無理で、ここではないどこかでなら……」外国の、死に溢れた酸鼻極まる戦場で仲間に裏切られ、ゲリラの凄まじい拷問を受けながら、由美はしかし、結局は自分が大人にはなれなかった事を知る。「本当は、どこかへ行っても駄目だったんだ……ほかのどこでもないここで、私は大人にならなきゃいけなかったんだ……」そして由美はゲリラに嬲り殺される。 縞子は大人になるのを拒否し、自分は絶対に大人にならない、と決めながら自分の理想の党派を築こうと奔走する、しかし党派を党派として維持するために必要な策謀や裏切り、虚偽と駆け引きに縞子は疲弊し、気づけば膨れ上がった党派は、どこにでもある、利権とべったりくっついた腐臭漂うありふれた党派に過ぎなかった。大人と共闘すべきだ、大人と協力すべきだ、それは裏切りだ、セクトを維持せよ、裏切り者を殺せ、理想のためだ……そして縞子は子供であった仲間たちが全て、ただの利権屋に変貌した寒々しい荒野のような風景の中で言うのだ。「気づけば、私達は大人になっていた」縞子は理由さえ不明な、複雑怪奇な党派内政治のために殺される。 以下は省略するが、大体上記のような凄まじい争いの末に全キャラクターが死亡して終わる大迫力のssだった。 「欠片もイエみてじゃねえ!」 「まあそうっすけど、凄いのは凄いっす!とにかく、異様なssっす!」 確かに、狂ったような迫力がある。イエみてssとして書くのは正気とは思えないし、かがみは好まないが、ファンがいるというのも分かる気はした。 「ちょっと、こなたに見せてくる」 かがみが紙束を持ってこなたの教室に行くと、何故かそこには犬井部長が居り、こなたの手には既に紙束が握られていて、こなたはそれを読み終えたところのようだった。 「一応、私のssも見せてあげようと思ってね」 という犬井部長は、自分の力を誇示するような様子だった。彼女はわざわざ放課後に、こなたに自分のssを見せるためだけに紙束を渡しに来たのだ。まるで自慢の彼氏をみせびらかすみたいに。 こなたは無表情に犬井部長を眺めて、不思議そうに首を傾げ言う。 「犬井さんは、私達と同じ三年生だよね。卒業も近いし……どうして、ssを書いているの?」 こなたは悪意からではなく、純粋に疑問だという風に尋ねた。その質問は犬井部長の心の中の柔らかい何かを傷つけたらしく、憤激したように犬井部長は言った。 「私がss書くのは私の自由でしょ!一体貴方に何の関係があるわけ?!」 「いや別に、ただの疑問なんだけど……これ、凄く長いし、力作だっていうのは分かるから、ここまでするのは何でかなあ、って」 こなたが犬井部長のssを、力作、と褒めたので部長の機嫌は幾分良くなったようだった。いつも不機嫌だから分かりにくいが、案外この人は幼く、扱いやすい人なのかも知れない。犬井部長は機嫌の良さを隠すためか、吐き捨てるように言った。 「ただの暇つぶしよ」 「ふうん……このssって、みんな理想を求めたり、大人になろうとして失敗する話だね」 「それには思想的意義がある」 犬井部長は水を得た魚のように、近代化する日本が、世界の中で大人になろうとすること、左翼運動が理想を求め、子供のままでいようとする失敗、生きる意味を見失う現代人、成熟というテーマの文学的正当性などを語ったが、こなたはそれには興味がないようだった。もちろん、かがみだって興味はない。 そういう話をする時だけ、犬井部長は機嫌よく嬉しそうで、可哀想なくらい愚かで孤独な人に見えた。 こなたは話し終えた犬井部長に、ぽつりと言う。 「それで貴方は、どんな大人になるの?」 犬井部長は、鉄の壁のように冷たくぴしゃりと言った。 「私個人の事は、ssとは関係ないわ」 こなたは話は終わった、と示すために鞄を持って立ち上がった。 「ほんじゃ、私は帰るんで」 犬井部長はまだ語り足りないような様子だったが、こなたはかがみの所までまっすぐ歩いてきて「帰ろ」と声をかけた。かがみもこなたも、犬井部長の思想には何の興味もないのだ。 下駄箱で靴を履き替え外に出て、校門で待つみゆきやつかさに追いつく前に、かがみは言った。 「犬井部長のss、力作だったわよね」 「そうだねー」 「あんた、昨日の間に、プロットくらい出来た?」 「あはは、それが全然!」 さすがに、かがみの顔も引きつる。 「ちょ!?おま、それはやばくないか!?」 「いやー、余りのやばさにワクワクしてるよー」 だ、駄目だこいつ、早くなんとかしないと……。 「こなた……ちゃんと勝つ気あるのよね?」 「いやー、もちろんそうなんだけど、なかなか、勝利への糸口が見えないのだよねー。漫画ならこういう時、何かにティン!と来て勝利できるんだけどなー」 「おいおい」 ここまで来て漫画かよ! と突っ込みたくなるかがみだったが、ふざけた様子に見えたこなたの横顔が、想像以上に真剣な事に気づく。こなたはこなたなりに、この追い詰められた状況に思うところがあるようだった。 「私、負けちゃうかなあ」 確かにいま、勝てる要素が見当たらない。 「大丈夫よ、負けたら私も一緒に謝ってあげるから」 「駄目だよ!」 とこなたは予想以上に強く反論する。 「私、かがみに勝つって約束したもん。絶対、絶対勝つよ!」 「どこからそんな自信が出てくるんだか……でも」 できるかぎりの心を込めて、かがみはこなたの背中をぽんと叩いた。 「それなら、頑張りなさいよね」 「うん!」 犬井部長は、夢や理想を追い求めて大人になれず死んでいく少女たちを描いた。 今、私達は大人になる途中で、どんな大人になればいいか分からなくて。 でも校門の前ではつかさやみゆきが待っていて。 私達は一人じゃない。 だからきっと、見えない未来でも歩いてゆける気がした。 「こなちゃん、お姉ちゃん、遅いよ、早く帰ろ」 とつかさが笑う。 私は思いっきり笑顔で「うん!」と頷いた。 ………………………… もう余り時間もないのに、こなたは自室のPCに向かっていてもssを書く訳でもなく、うんうん唸っていた。さっきから同じ姿勢で唸るばかりで、手はまったく動いていない。時間は恐ろしいほどゆっくりとしか流れず、かがみは読んでいたラノベから顔をあげて言った。 「そんな無理に書こうとしても無駄なんじゃない?」 こなたは珍しく困った顔でかがみに振り返り、気弱な声で言った。 「でもこのままじゃ、本当に負けちゃうよ」 「ssってでも、勝つために書くもんじゃないだろ」 「それはそうなんだけど……」 ああ、こなたも必死になったりするんだな、とかがみは思う。 ふざけてる様子しか見せてなかったけど、やっぱりこなたも負けそうで不安なんだ。 それなら……力になってあげたいな、とかがみは思う。でもこれは、どう手伝ったらいいか分からない問題で、宿題みたいに、はい見せてあげる、という風にはいかない。 「気分転換に、他の人のssでも見たら?そういう事をする人多いらしいし」 「ええー!?ssに詰まって他人のssを見だして、自分の才能の無さに絶望して寝る、というのは鉄板コースなのにー?!」 「いや寝るなよ、何とか参考にしろよ」 「うーむ」 こなたは言われた通り、いくつかのssを見て、結果、自分の文章力がかなりやばいという事を思い知らされるばかりだった。 「かがみん……」 「なに?こなた?」 「私もう、駄目なのかな?」 「重症で死ぬ寸前みたいな台詞を言うなよ」 「だってこれもう、勝ち目ないよ……今日と明日しかないのに、プロットだって出来てないし、昨日、お父さんとミッチリ特訓したけど、何の成果もあがらなかったんだもん!お父さんも流石に苦笑してたよ。三日じゃ無理だって!」 こなたは真剣に、追い詰められた顔で訴えてきて、かがみは何とかしてあげたかったが、何を言っていいか分からなかった。 「私、負けたくないよ、だってかがみと約束したもん!かがみと真剣にした約束は、絶対破りたくない。それに、やっぱり、かがみに言ったこと、謝らせたいもん……」 しょげた様子のこなたは俯き、部屋の中には沈黙の帳が降りた。かがみは何か言おうと言葉を探すが、適切な言葉は見当たらず、視線は泳ぐばかりだった。秒針は滑らかに進んでいき、時間だけが無情に過ぎていく、かがみは途方にくれた気持ちでただこなたを見つめた。本当に、どうしていいか分からなかった。そんなかがみの様子にこなたがすばやく顔をあげて、取り繕うように言った。 「あはは、らしくないね。ごめんごめん、空気も読まずに変なこと言って。弱音吐いても空気悪くなるばかりだもんね」 そう言って笑うこなたが痛々しくて、かがみは少し腹をたてる。 「無理しなくていいよ。思うこと、好きに言えばいいじゃない。友達でしょ?」 「友達だからだよ。嫌な思いとかさせたくないもん……あー、またこんな話題になっちゃって、今日の私は駄目だ!うがー!」 そう言ってPCに向かうこなたの背中を、少し寂しくかがみは眺め、こなたは負けちゃうのかな、勝ってほしいな、と祈る。何より、こなた自身のために。 どうすればいいのかな、どうすれば勝てるかな……。 「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、とは言うけどねえ……」 己を知った時点で、勝てない事まで知ってしまう有様だ。 「敵かあ……」 ふとこなたは思いついたようで、犬井部長のssをいくつか読みはじめた。その目は真剣で、あの難解で長大な犬井部長のssを、文句も言わずによみこなしていく。かがみはその横顔を見つめながら、頑張れ、と心の中でエールを送る。まじめな顔をしたこなたの横顔は、胸が締め付けられるくらいまぶしい。 「この人、やっぱり上手いね」 昨日まではまともに読むことさえ出来なかった筈なのに、今ではちゃんとこうして感想まで言える。こなたは、本当に頑張っているんだ、とかがみは思った。 「そうね、文章は随分老成というか、難解というか、そういう感じだけど、やっぱりそれは上手いから書けるんだと思う。複雑な文章を書ける人は多分、簡素な文章も書けるだろうし……」 かがみが言おうとした続きを、こなたは先読みするように言った。 「それにシナリオもちゃんとしてる。お先真っ暗な絶望的展開しか書かないから、人は選ぶけど、その破滅に至る過程も無理がなくて説得的だし、破滅する瞬間は最高に盛り上がってる……その破滅も、ただキャラを破滅させたいとか、ただ欝展開をしたいとかいう、キャラヘイトみたいなノリじゃなくて、たぶん教室で言ってたような、何か思想みたいなものがあって、そのせいでssにも筋が一本通ってて、簡単には否定できない力があるね」 すらすらと感想を述べるこなたに、ちょっとかがみは感心して言った。 「こなた、何か、えらく『分かってる』のね」 「私もともとおたくだし、消費者として作品を見る目はかなりあるよ。でもこうして見ればみるほど……」 こなたは視線を下げて、頭のアホ毛まで萎れるように垂れ下がる。 「勝ち目ないなあ、って……だって私さ、結局、星と陽子がただいちゃいちゃするようなssしか思いつかないもん。書きたいのも、そういうのしか思いつかない。こんな、思想とか、時代背景とか、序破急の盛り上がりとか、できないよ……」 「そ、そんな事ないわよ」 かがみは慌てながら、みるみるしょんぼりするこなたの肩を叩こうとし、謝ってマウスに触れた。 「お?」 「あれ?」 クリックして飛んだ画面には、簡素な文字が行儀よく、交互に並んでおり、そこはどうやらssの感想をやりとりするところで、犬井部長と読者のやりとりが二人の目に入ってきた。 ……………………… 528 名前:名無しさん ID UC6L3qgc 今回のss読ませて頂きました。由美達の辿る運命が余りにも酷すぎると思います。いっそオリジナルで書いたらいいんじゃないかと思うんですけど……。 529 名前:イヌイ ID cih/UXvA ssを書くものにとって、書いたssが全てであり、貴方が彼女たちの辿った運命を過酷過ぎると思うのなら、それは貴方にとって真実なのでしょう、というそれ以外の言葉が必要だとは私には思われない。 しかし敢えて言うなら、運命というものは元から過酷であり、私はまったく過酷さの無い、ただ甘いssを書くことなど出来ないのである。なぜならば、それは己に嘘をつく行為であり、人間関係がただ甘く、やさしく過ぎていくというのは確かに理想的ではあるだろうが、そのように夢ばかり見ても甘さで歯をやられるのが関の山である。 ストーリーも内容もないただ甘いだけのssなどに存在意義があるように私には思えないし、そのような夢ばかり見るのも愚かな事であろう。また、オリジナルで書くかssで書くかは私の自由である。 過酷でない運命を書け、という貴方は、甘くやさしい運命を望むのだろうが、それは不可能な事だ。 何故なら、私はもう、夢ばかり見るような年ではないからである。 ……………………………… ネットでさえ、こんな性格の悪い文章を書いちゃうんだ、とかがみが驚いていると、不意にこなたがマウスを取り落とし、食い入るように画面を見ている事に気づいた。 「こなた?」 こなたは殆ど呆然とした表情で言った。 「私、分かっちゃった……」 その目が徐々に、鋭い光を帯びていく。 「何を書けばいいのか……」 かがみには、こなたが何を見つけたのか、分からない。 「そうなの?」 「うん、少年漫画風に言うなら……。見つけたよ……犬井部長の弱点」 そう言ってこなたはにやりと笑った。だんだん、いつもの元気なこなたに戻っていくようで、それがかがみには嬉しかった。 「良かったじゃない」 「うん!それで今から……あと、明日の休み一日全部使ってss書くから!期待しててね!」 こなたが猛然とPCに向かい始めたので、かがみは立ち上がって帰り支度を始めた。作業に夢中になっているこなたはちょっと会釈しただけで、大して振り返りもしない、仕方なくかがみは部屋を出たが、悪い気はしなかった。 いつものこなたに戻って、あんなに活き活きと書き始めたんだから、きっと大丈夫。 かがみは家に帰る前に再び泉家の、こなたの部屋の窓を振り返って思った。 こなたが何を見つけたのか分からないけど…… 信じてるからね!こなた! ……………………………… 翌日の休みは、こなたの事が気になっていまいち落ち着きのない一日になってしまった。勉強も買い物もどうも身が入らず、ぼうっとテレビを見ても考えるのはこなたの事ばかりで、結局、こなたのssがアップされた夜の六時くらいまでソワソワし続け、アップされた瞬間、かがみは待ちきれないようにそのssに飛びついたのだった。 こなたの書いたssは、以下のような内容だった。 いつも宿題を陽子に見せてもらう星は、内心、陽子の事を愛している。かつて孤独で刺々しかった星は、この日常がどんなに大切で、かけがえのない時間なのかを知っていて、でも陽子に愛を告白する事は出来ない。 そんな二人の静かな、愛しい日常が、これでもかこれでもかと胸に迫るような優しく、暖かく、美しい文体で綴られる。二人のほんの些細なしぐさ、やりとり、微かな心のふれあい、その積み重ね、私達の日常そのもの。 それは他愛のないものかも知れないけれど、決して下らなくはない、と確かに感じる事が出来る。私達の人生は一瞬で、そして後世に名が残る訳でもない。歴史や世界の圧倒的な力の前で人間は余りにも無力で、しかしだからこそ、私達が誰かを愛したということ、笑顔で今日の一日を過ごしたということ、ただ毎日を頑張って生きているということが、何よりも大切で、それだけが無力な人間が歴史や、世界にさえ対抗できる唯一確かな人間の証なのだと、かがみは確信できる。 偉大な思想を語る事や、歴史に名を残す事だけが大事なのではない、どんな物事もいつか時間の暴力に流されて、きっと地球や宇宙だって滅びさるだろう。全てが無意味なこの世界で、それでも人間が人間として生きる時、『本当に意味があるのは』、確かに、この日常だけなのだ。 愛する人に、愛しているって言えないもどかしさ、好きな人の優しさに心が暖かくなること、ほんの少しのふれあいで嬉しくなって舞い上がっちゃうこと、それが、思想と比べて劣るなんてこと、決して無い。 こなたのssは、全力でこの『些細な』日常を肯定していた。だからかがみも全力で頷く事が出来る。 私、この毎日が、大好きだよ、って……。 物語の終わりに、星は陽子に想いを告白しようとして終わる……とてつもなく愛しく、美しい物語だった。 かがみは感動し、自分が泣いているのに気づいた。 こなたのやつ……こなたのくせに……感動しちゃったじゃない。 そして、決戦の投票締切日が来る。 ……………………………… かつかつ、と靴音も慌しく廊下を、文芸部の部室に向けて緊張に満ちた音をかがみが響かせている。その横を同じく足早に歩くひよりが、鋭く強張った口調で言った。 「泉先輩はもう、先に部室に行ってるっす」 かがみは小さく頷く。 「こなたは……勝てそう?」 一瞬、ひよりの眼鏡の奥の目が見えなくなる。ひよりは極めて慎重な口調で言った。 「昨日の段階では、犬井部長有利で……でも、ほぼ互角っす。こうなると勝敗は、どうなるか分からないっす」 「そう……」 かがみは身震いしそうなほど緊張しながら、冷え冷えとした廊下を急いで歩いた。ひよりも沈黙し、どうなるか分からないこの決戦の緊張に耐えている。 たどり着いた部室のドアを開けると、一番奥の席で犬井部長が腕を組んで侵入者を待ち受けるようにふんぞり返り、一番手前の場所でこなたは椅子にも座らず、まるで犬井部長と対峙するかのように立っていた。部員たちはそれぞれ脇の椅子に座り、緊張のためか顔を青ざめさせながら結果を待っている。 「ごめん、こなた、遅れた」 部室に入ってくるかがみとひよりを、部屋の中の全員が注視し、こなたもまた振り返り、針の上のように緊張した空気の中でも、かがみを見つけるとこなたは微笑んだ。 「やふー、かがみん」 「ど、どうなってるっすか!状況は!?」 ひよりの慌てた問いに、三つ編みの生徒がPCを見ながら答えた。 「現在、得票数は、犬井部長が327、泉さんが302です」 「あと三十分……」 こなたの状況は苦しい。 「まだ分からないっすよ!締め切りギリギリで投票する人たちがいるはずっす!」 「どうかしらね?」 と犬井部長が尊大な様子をことさら強調して言った。 「結局は、甘いだけの中身のないssでしょ?文章は綺麗だけど、キャラクターは夢ばかり見て、甘さばかりが伝わって、胸焼けしそうじゃない?本当に作者が伝えるべきなのは、人間のすばらしさとかそういう事でしょ?でもこのssじゃ、伝わるのは甘さばかりだわ」 三つ編みの生徒が、犬井部長330、こなた303と言った。 負けちゃうの?こなた? かがみは緊張と激しい胸の痛みの中で、悪意あることばかり言う犬井部長が憎らしく、こなたに勝って欲しいと心底想った。 こなた……! かがみが祈るようにこなたを見ると、こなたが小さく呟いた。 「……それでいいんだ」 犬井部長がこなたを睨む。 「何?」 こなたは睨み返す。 「……ssは、これで」 こなたの続けようとした言葉を無視して、犬井部長が自分の主張を始める。 「夢ばかり見て、甘さしか伝わらないのはこのssの欠陥……」 そんな犬井部長の言葉を、一つの叫びが遮った。 こなたの、心からの叫びが。 「甘くていーーーーーーーーんだっ!!!!!!」 部室を揺るがすような叫びに、一瞬水を打ったように部室が静まり返り、そのままの勢いでこなたは言った。 「甘さこそが、私の伝えたい全てだから……!それが伝わればこのssは成功しているんだ!私のお母さんは、私が生まれてすぐ亡くなっちゃった。『私達の人生は短い』本当はとても短いんだ。私達は若くて、まだ青春と呼べる時間の中に居て、それでも社会や運命の過酷さを知っている。でもいま、私達はこの短い人生の中で、唯一甘さを許される時間の中にいる、それなら──」 「夢見なきゃ損じゃないか……!!」 こなたが殆ど絶叫するように言った言葉に、かがみの胸がこの上もなく熱くなり、思わず泣きそうになる。三つ編みの生徒が叫んだ、犬井部長331、泉さん331! 「並んだっす!!」 「そんな……!?」 驚愕の表情を浮かべる犬井部長に、こなたは言う。 「犬井部長、貴方だって本当は分かってる筈なんだ。何より貴方自身が、夢を見たい人の筈だから。でもその自分を抑えつけるから、夢を見た少女たちは激しい制裁の中で死なねばならず、大人になれない。でもそんなの違う。もう夢を見るような年じゃない?何で大人ぶるの?高校三年生なんて、まさに夢を見るための年だよ。だから、貴方には本当は、夢がある筈」 「何よ、作品から、作者の精神分析?そんな事をする資格は誰にも……」 「犬井部長はかがみの精神を罵った。だからという訳じゃないけど、他人のssから他人の人格を批判するなら、一度くらい、それを自分でも体験してみていい筈だと私は想う。貴方はssに逃げ、でも本当は不満足で、だから回りに自分のssの力を誇示して当たり散らし、臆病に本当の夢から逃げてる。貴方が逃げ出している本当の夢は」 「うるさい!」 「小説家になる事の筈だよ」 犬井部長332、泉さん333!と三つ編みの生徒が叫ぶ。 「追い抜いたっす!」 「勝手に決めるな!私のことを、勝手に決めるな!私の何が、あんたなんかに分かる!あんたなんかに何が……!」 激昂した犬井部長が、口角泡を飛ばしながらこなたに詰め寄った。 「私が勝ったら、土下座させて、今言った全ての事を謝らせてやる!!」 「勝ったなら、いいよ」 こなたの言葉に重なるように、三つ編みの生徒が言う、犬井部長335、泉さん334! 「こなた!」 無茶な賭けを止めようとしたのか、それとも応援の声なのか、かがみは思わずこなたの名を呼ぶ。 「犬井部長336、泉さん336!」 「また並んだっすか!?」 こなたは犬井部長とにらみ合い、その小さな背丈で犬井部長を見上げながら、いつもの、本当にいつものように不敵な笑みを浮かべて言う。 「ssに本当に必要なものは一つだけ、たった一つだけ……」 犬井部長337、泉さん338、という声。 こなた…… 犬井部長340、泉さん339! ……勝って!こなた!! 「どうなってるっすか!投票は!?もう時間がないっす!」 「犬井部長340、泉さん339のままです!」 「もう時間ないっす!一分もないっす!」 340、339。 数値が動かない。 かがみの心臓が、大きく脈打つ。 祈り、願い、想い。 思えばこの数日、ssのことばかり考えてきた。そして、こなたのことばかり考えた数日だった。 ただ一つの事を追い求めて、頑張って、こんなに充実した日々、今まで無かった……。 そしてその結果が、今、出ようとしている。 犬井部長340、こなた339 数値が、動かない。 かがみは殆ど生まれて初めて、強く強く願う。 勝って……! こなた……! 数値は無情なほど動かない。 そしてかがみは初めて、本人の前で応援の言葉を口にした。 「お願い……勝って!勝ってよ!こなたっ……!」 こなたは笑顔で振り返り、親指をたてて言う。 「当然っ……!」 かがみはその笑顔に涙目で頷き、そして時計が、終了の時間を指し示した。 「投票終了ーーーーーっす!!」 ひよりの声に反応するように、三つ編みの生徒が言う。 「結果は……」 裁かれる、運命の時。 「犬井部長……341!」 あそこから、まだ1票入ったんだ……。 お願い、神様……! こなたがぎゅっと拳を握り、かがみは思わず、その手をそっと握った。 こなたがかがみに向けて小さく頷く。 三つ編みの生徒の声。 「泉さん……」 運命の審判は、下される……! 「342……!!!」 うおおおおおおお!という歓声が、部室を一瞬で包んだ。 まるで祝祭が突然訪れたように、部室の熱が最高潮に高まり、三つ編みの子が飛び上がり、ひよりが雄たけびをあげて震え、こなたは名も知らない文芸部の部員たちにもみくちゃにされた。 「よくあの部長を倒した!」 「あんたはやった!やってくれた!」 「魔王は死んだ!開放されたんだ!」 「うおおおおおお!やった!勝った!第三部完!」 中には、初めて部室に来たとき、部長に泣かされていた子もいて、あらゆる部員が部長が負ける事を望んでいたらしいのが分かった。 何故かそのまま、こなたは持ち上げられ、部室の中で胴上げされ、万歳三唱までが始まって、かがみは思わず突っ込んだ。 「何だよ、これ……」 わっしょいわっしょい、と祭りのようになっている文芸部の部室の中で、ただ一人犬井部長だけが、敗北者として椅子の中で小さくうなだれていた。皆がこなたを見ている中、三つ編みの生徒だけが犬井部長の方をじっと見ている。 「ちょ!?降ろして!?降ろして!?」 何とか胴上げから降ろしてもらったこなたが少しふらつくのを、かがみがそっと支えた。 「勝ったね、こなた……」 「約束守ったよ、かがみ」 見つめ合う二人の空気に気づかず、ひよりはこなたの肩をバシバシ叩いた。 「いやー!凄いっす泉先輩!やっぱ凄い才能があったっす!尊敬っす!」 「あはは……まあ、そんなことないんだけど」 祝福されるこなたに向かって、全てを失ったように惨めな様子の犬井部長が言う。その視線はどこか、達観して遠くを見ていた。 「私の負けだわ。貴方の言う通り、土下座でも何でもするわよ……」 うなだれる犬井部長に、こなたは少し首をかしげてかがみに尋ねた。 「こう言ってるけど?」 「別にもうどうでもいいわよ。最初から気にしてないし」 こなたには勝って欲しかったが、犬井部長の謝罪には最初から何の興味もない。こなたは犬井部長に向け、いかなる敵意も持たず、敬意さえ感じさせる口調で言った。 「たぶん、犬井部長は、もうここに居るべき人じゃないと思う。貴方の本当に書きたいものは、イエみてssじゃないと思う。夢や甘さを恐れて何かを書いても、不幸なssが生まれるだけじゃん」 犬井部長は、微かに笑いながら俯き、憑き物がとれたように晴れ晴れとした顔をしていた。誰かが彼女を、打ち負かさなければならなかったのだろう。犬井部長はゆったりと、深々と安堵するように椅子に沈み込み、苦笑しながらこなたに聞いた。 「貴方、最後に、何て言おうとしたの?ss書きに必要な、ただ一つのものって?」 こなたはいつも教室で見せる笑顔で、親指をたてながら言うのだった。 「愛だよ、愛」 と。 ……… 二人で帰る放課後に、靴箱で靴を履き替えるこなたを待ちながら、かがみはいつになく嬉しい気持ちで、それでいて胸がまだドキドキしているままで、追いついて隣に立って歩き出すこなたに尋ねた。 「でも本当……凄かったわ。あんたにあんな文才があるなんて思わなかった」 そう言うとこなたは猫のような口をしてにやりと笑い、ちっちっちっ、と何かをたしなめるように言った。 「馬鹿だなあ、かがみん。三日やそこらであんなに文章が上手くなる訳ないじゃん。そんなの、世界中のss書きが涙目だよ」 「は?なんだと?」 嫌な予感がする。 「ssを一応書き上げたけど、もう酷いのなんのって、書きたい事やコンセプトを必死に伝えて、物凄い勢いでお父さんに添削してもらったよ」 「おい、ちょっと待て」 「殆どお父さんが書いた部分とかあるしね。実際、お父さんにこうしなさい、って言われて私がパソコンで打っただけの部分も多いし、まあ、原案・泉こなた、作・泉そうじろう、って感じだよね~」 「ちょ!?おま!?それ反則だろ!?」 何それ!?思いっきりルール違反じゃないのか!? 「別に家族に手伝ってもらっちゃ駄目なんてルール無かったし~。それに、やっぱり一度、犬井部長はただ甘いssに負けるべきだって私は思って、頑張ってお父さんを説得したよ~。お父さんも快諾してくれたし」 「な、な、な……」 かがみは思わず叫んでいた。 「納得いかねええええええええ!!」 「いやー、それにしても、幾ら私の原案とは言え、プロの書いた文章と互角に戦うんだもん。犬井部長には頑張って欲しいね」 「それは、お前書いてないって意味だよな!?あのss、お前は書いてないって事になるよな!?」 あははは、と笑って誤魔化すこなた、考えてみれば当然じゃないか、私も私だ、あんな短期間で文章が上手くなる訳ないのに、と、かがみは騙された気分になって思った。 「あんた、本当にそういう抜け道だけは得意だよな。ろくな大人ならんぞ」 「うーん。でもさ、原案として書いた時の、私の気持ちだけは本物だよ。それはお父さんとよく相談して、私の気持ちが伝わるように書いたもん。あのさ、かがみの書いたssあるよね」 「え?」 突然、自分の書いたssの話になって、かがみは動揺する。なんで突然? 「あれってさ……かがみの気持ちが入ってるんだよね?」 そう尋ねるこなたの目は、ふざけていなかった。 「宿題をいつも見せる陽子は、本当は星の事が恋愛対象として好きで、でも言い出せない、そういうssだったよね?」 まるで少しづつかがみの精神の内奥に迫るようなこなたの口調に、かがみは気おされながら答える。 「う、うん、まあ、一応、でも勘違いしないでよね、別に私は……」 「私のssは、いつも陽子に宿題を見せてもらう星は、本当は陽子の事が恋愛対象として好きなんだけど言い出せない、そんなssだったよね。これってまるで、一対のssみたいじゃない?まあ、私がそうなるようにしたんだけど」 かがみは口を噤む。余りにもこなたの表情が真剣そのものだったから、何も言えなくなってしまった。 「私のssだと、星は最後に陽子に告白して、陽子も実は星の事が好きで、互いの想いが通じ合って、めでたしめでたし、となって終わるんだ」 「……うん」 頬を撫でるように風がさあっと通り過ぎて行った。校門にほど近い、自転車置き場の屋根の下で、こなたの長い髪が風に揺れた。硬く緊張したこなたの様子と、深い湖のような瞳の真剣さに、かがみの胸が高鳴り、言葉もなく吸い込まれるようにこなたを見つめるしかなくなった。 こなたは、まっすぐにかがみを見ていた。 「私、今回、凄く頑張ったんだ。もし、もし私が犬井部長に勝てたら、かがみに言おうと思ってた事があったから。だって、私みたいなド素人が、犬井部長みたいな人に勝つなんて奇跡じゃん。そんな奇跡が起きるなら、凄く甘い甘い夢を見てもいいと思ったんだ……。だから、言うよ」 「うん」 たぶんそれは、私が待っていた言葉。 かがみは放課後の日差しに目を細める。 こなたは言う。 「あのね、私ね……」 前方の空はどこまでも青く広がって、私達が駆け出すのを待っている。 甘い甘い夢を私たちはいつも見て、そしてきっといつだって物語は、めでたしめでたしで終わるんだ。 晴れ渡る空の下で、かがみは、何よりも待ち望んでいるこなたの声を待っている。 ここから先、きっと大変な事は一杯ある、でもそれでも、私達は若くて、青くて、青春で、幾らでもやり直す事の出来る希望がある。 だからかがみは、遂に告げられたこなたの言葉に、最高の笑顔を返して…… そして私たちは、長く長く夢を見る。 了 コメントフォーム 名前 コメント やはり感動系しか勝たん...泣 GJ!!b(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-24 13 51 05) 自分は好きですよ、このSS 作者さま 書かれた文面の表面と、あなたが伝えたかった内面。 私は区別して読み取れたつもりです。 主要3人の主張、立ち位置、そして、こなかがらしい甘いSS。 凄く面白かったし、甘さが良いことだとの訴えは、まさに一つの真理だと思いました。 また、深い、そして熱い、あなただけの表現を見せて下さい。 -- 名無しさん (2010-04-05 18 32 17) 難しかったけど面白かったから良いと思うけどなぁ?オイラは作者サンの作品好きです♪ちっと難しいけど内容あるし、シリアスがあってもハッピーエンドほっとできるし♪ -- 名無しさん (2010-04-05 02 30 54) 色々思いますが、リアクションを返すのが必要だと思うので書き込みます。 名無しさまは書き込みの内容も時間も一緒なので、まとめて書かせてもらいます。 自作を解説しなければならない愚行を行ったのは、「ここの新人」さまが、胸が痛い、出て行けと言われている、作風を変える、などの、直接ssに対する感想だけではない、自身の今後を含む事を書かれていたからです。 それに対してはやはり、黙っていると本当に出て行ったり作風を変えたり胸が痛んだままになったりしますので、黙っている事が出来なかったのです。 出て行ったり作風を変えたりする必要はないよ、といいたかったという事です。 当然、名無しさまのおっしゃるように、本来感想欄で解説などを書く必要はありません。 ただ、商業作品にもしばしばあとがきや解説が文庫の後に付く事は珍しくなく、著しくルールに反している、とは思っていないのも確かなのです。 そして、名無しさまが作品の完成度を疑うのは全く自由であり、それに対して私が言う事は何もありません。 強いて言うなら、未熟で申し訳ありません、という謝罪だけです。 それでは、失礼いたします。 -- H4-53 (2009-02-27 17 33 05) 作者が延々と自作の解説をここで行ったと言う事例はなかったと思う。思想中心の作品でその核心部分について解説が必要なことは作品としての完成度を疑問に思う。 -- 名無しさん (2009-02-27 15 14 43) 作者がここで延々と自分の作品の解説をする行為もしなければならない作品と言うのはかつてなかった。シリアスと言うか思想中心の作品でその部分が誤読される作品と言うのは作品の完成度としてどうなのとは思う。 -- 名無しさん (2009-02-27 15 09 59) 本来、どのようにssを読んでも読者の自由であり、作者である私がそれについてどうこう言うのはルール違反ではあると思います。 しかし、ここで無言でいると、本当に私が哲学かぶれは出て行け、と言っているのと認めているように見え、それはそれで読む側の自由ではあるものの、やはり常識的にフォローが必要ではあると思われますので、あえて言わせてもらいます。 それは誤読です。 どの辺でそう思ったかは不明ですが、基本的に、一度たりとも直接に、哲学かぶれは出て行け、などという事を述べていないというのが一点。 次に、なんらかの特定の作風のssを批判したい訳ではない、というのが二点。 イヌイ部長のモデルは、実際には私自身のある面を誇張したのであって、誰か別のss書きの方々は一切想定していないのが三点。 また、作中において、イヌイ部長の作風を否定しているかというと、実際には否定していないというのが四点。 以上の四点をもって貴方様の読み方が誤読であると、本来ルール違反と分かりながら、作者自ら指摘するという無粋な事をさせていただきます。 イヌイ部長が一見否定されているように見えますが、それは彼女の作品自体ではなく、彼女の尖り過ぎた人格の方をいさめているのです。 実際には殆どのキャラクターはイヌイ部長のssに対して、凄いと認めておりまた、こなたもそれを敬意をもって扱っているよう描写している筈です。 投票に関しても、ほぼ同数だった、という描写からして、そのssを否定していると読める書き方はしていない筈なのです。 だから貴方の読み方は誤読なのですと、再度主張させてもらいますね。 私が言いたいのは、シリアスが甘いssより上とか、技術があるからあのssよりこっちが上とか、また、コンペという性質上起こる、得票が上のssの方が上とか、あのssは出て行けとか出て行くなとか、そういう全てに対して、ただ愛があればいいんだ、それだけがssの全てなのだといいたいのです。 究極的に、ssに必要なのは愛であって、愛さえあれば全く出て行く必要はありません。 もう一度言いますが、哲学にかぶれていようが、どのような内容であろうが、愛さえあれば必ずどこかで必要とされているのです。 このssのタイトルは、十年以上前にどこかで立ち読んだ漫画の最終回からとってますが、その漫画は俳句の漫画で、俳句の大会の決勝戦らしき場面で、主人公がタイトルとなった俳句を読み上げると、その大会のルールなのか、その俳句を批評する手番になります。 そこで相手のライバルは、この句では甘さばかりが伝わってきて、中身がないというような事を言うのです。 それに対して主人公が行うのが、喘息で叫んでは体に支障がある体なのに、仲間の制止を振り切ってまでの、作中の「甘くていーーーんだっっ!!」という絶叫なのです。 実は主人公は喘息のせいで一年留年しており、それが明かされながら、彼は語ります「僕は体のせいで他の人よりも一年長く夢を見る時間を与えられている」と、僕達は弱く、甘く、しかし夢を見る時間を今だけは許されている、それなら「夢みなきゃ損じゃないか」と再び主人公は喘息をおして絶叫するのです。 私の下手な説明で伝わるかどうか分からないのですが、私はそれに強く強く感動して、こうして十年以上経ってもその内容を覚えている。 かつて一度だけ最終回だけ立ち読みして、単行本が出たかどうかも分からない、何か反応を返した訳でもない。 その漫画が短期集中連載だったのか、打ち切りだったかも分かりません。商業的にはおそらく失敗だったかもしれません。 しかしこうして、その内容をずっと覚えていて、それで胸が熱くなった「熱さ」を忘れない人間が確かにいるのです。 感想がつかず、全く相手にされていないように見えるssでも、同じように誰かに「届いている」。 この「届いている」という事が全てで、そこに確かに「愛」と「熱さ」があるならば、今こうして十年以上前の立ち読みで蒔かれた「種子」がいきなり芽吹くように、どこかでその熱さは伝わっていくのだと私は信じているのです。 だから私が言いたかった事はそれが全てで、哲学かぶれは出て行け、などといいたかった訳ではない、とあえて断言させていただきます。 ご無礼お許しください。 -- H4-53 (2009-02-27 05 26 48) なんだか… 『哲学かぶれは出ていけ』って言われてるようで、読んでて胸が痛い。 私も少し作風を変えたほうがいいかな… -- ここの新人 (2009-02-27 01 36 25)
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同名アイドル [ウィンターホラーグリーン]白坂小梅データ [ウィンターホラーネイビー]白坂小梅データ [ウィンターホラーボールド]白坂小梅データ [ウィンターホラーブルー]白坂小梅データ プロフィール セリフ集 [部分編集] 同名アイドル 白坂小梅 [メイドコレクション]白坂小梅 [ハロウィンナイトメア]白坂小梅 [ウィンタースタイル]白坂小梅+ [ホワイトナイトメア]白坂小梅 [納涼浴衣娘]白坂小梅 [CDデビュー]白坂小梅 [ゴシックホラーナイトメア]白坂小梅 [部分編集] [ウィンターホラーグリーン]白坂小梅 データ [ウィンターホラーグリーン]白坂小梅 属性 クール レア度 レア Lv上限 1 親愛上限 0 Lv1攻撃値(アルバム値) 900(1コスト比112.5) Lv1守備値(アルバム値) 1200(1コスト比150) Lv1攻撃値(実際値) 同上 Lv1守備値(実際値) 同上 コスト 8 移籍金 2,900マニー 特技 ナイトメアスノー(全タイプの攻 小ダウン) 入手 招待キャンペーン第9弾(2012/12/10 16 00~2012/02/12 15 00)間に招待1人モバ友招待ガチャ 備考 ・特別移籍させることはできない・レッスンさせることはできない [部分編集] [ウィンターホラーネイビー]白坂小梅 データ [ウィンターホラーネイビー]白坂小梅 属性 クール レア度 レア Lv上限 1 親愛上限 0 Lv1攻撃値(アルバム値) 1020(1コスト比127.5) Lv1守備値(アルバム値) 1460(1コスト比182.5) Lv1攻撃値(実際値) 1200(1コスト比150) Lv1守備値(実際値) 1700(1コスト比212.5) コスト 8 移籍金 2,900マニー 特技 ナイトメアスノー(全タイプの攻 小ダウン) 入手 [ウィンターホラーグリーン]白坂小梅と[ウィンターホラーグリーン]白坂小梅を特訓 備考 ・特別移籍させることはできない・レッスンさせることはできない [部分編集] [ウィンターホラーボールド]白坂小梅 データ [ウィンターホラーボールド]白坂小梅 属性 クール レア度 レア Lv上限 1 親愛上限 0 Lv1攻撃値(アルバム値) 1290(1コスト比161.3) Lv1守備値(アルバム値) 1710(1コスト比213.8) Lv1攻撃値(実際値) 1500(1コスト比187.5) Lv1守備値(実際値) 2000(1コスト比250) コスト 8 移籍金 2,900マニー 特技 ナイトメアスノー(全タイプの攻 小ダウン) 入手 [ウィンターホラーネイビー]白坂小梅と[ウィンターホラーグリーン]白坂小梅を特訓 備考 ・特別移籍させることはできない・レッスンさせることはできない [部分編集] [ウィンターホラーブルー]白坂小梅 データ [ウィンターホラーブルー]白坂小梅 属性 クール レア度 レア Lv上限 1 親愛上限 0 Lv1攻撃値(アルバム値) 1560(1コスト比195) Lv1守備値(アルバム値) 1980(1コスト比247.5) Lv1攻撃値(実際値) 1800(1コスト比225) Lv1守備値(実際値) 2300(1コスト比287.5) コスト 8 移籍金 2,900マニー 特技 ナイトメアスノー(全タイプの攻 小ダウン) 入手 [ウィンターホラーボールド]白坂小梅と[ウィンターホラーグリーン]白坂小梅を特訓 備考 ・特別移籍させることはできない・レッスンさせることはできない [部分編集] プロフィール アイドル名 [ウィンターホラーグリーン]白坂小梅 [ウィンターホラーネイビー]白坂小梅 [ウィンターホラーボールド]白坂小梅 [ウィンターホラーブルー]白坂小梅 フリガナ しらさかこうめ 年齢 13 身長 142cm 体重 35kg B-W-H 66-51-70 誕生日 3月28日 星座 牡羊座 血液型 AB型 利き手 左 出身地 兵庫 趣味 ホラー・スプラッタ映画鑑賞・心霊スポット巡り [部分編集] セリフ集 セリフ 内容 プロフィールコメント 「プロデューサーさん…ゆ、雪のスキー場…行くって、聞いたから…ふ、冬のホラー映画…見て…お仕事の予習する…?……雪山は…きっと、いっぱいる…と思う、けど、一緒なら…あ、安心だから…ね?」 親愛度UPコメント 表示 「あ、あの…○○さんの好きな…映画…教えてほしい…」 リーダーコメント 「こ、怖く…ない…よ……?」 あいさつ 「ス、スキー場…は、初めて…行く…」 あいさつ 「スキー…で、出来ない…ソリ…なら…」 あいさつ 「あ、あの…もう一本…いい…?」 あいさつ(グリーン) 「こ、これ…見たことない…から……か、借りてみよう…かな…?」 あいさつ(ネイビー) 「これは…オススメ…。アレが…グチャってなるの…。面白い…ホラー…!」 あいさつ(ボールド) 「日本のだと…これイイ…。いきなり…降ってくるの…アレが…。」 あいさつ(ブルー) 「いっぱい…いっぱい…ホラー映画ざんまい…楽しみ…ふふ…」 あいさつ 「○○さんといっしょに…ホラー映画鑑賞会…ふふふ…」 仕事終了時 「ゆ、雪山…LIVE…ド、ドキドキ…」 仕事終了時 「お仕事の予習…大事だと…思う」 仕事終了時 「リ、リアル…サイコ…サスペンス……ごっこ」 仕事終了時(グリーン) 「ホラー映画…見るときは…部屋、暗くして…観る…よね…?」 仕事終了時(ネイビー) 「暗い部屋で、ホラー映画見るの…好き……でも…ママに…怒られる…」 仕事終了時(ボールド) 「ホラー映画見始めると…いつの間にか…あ、朝日が……」 仕事終了時(ブルー) 「1人でホラー映画…見るの…こ、怖い…?ふ、ふふふ…かわいい…」 仕事終了時 「○○さんと…一緒に…映画、見るの…た、楽しい…です」
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本作はスキルの強化をしなくても、大半の敵に勝てると公式に明言されているため 本稿もルルルーシュ,封印された魔導書以外はスキル強化無しでも攻略できるように書いています。 魔女の家 妖精の森 暗い森~キノコ森 墓地~吸血鬼の館 図書館 魔女の家 ベッドで目覚めたら、そばにあるテーブルを調べてファックを覚える。隣室のベッドには紫色の陰毛x3がある。 陰毛は寝るたびに再配置され、ルルルーシュが在宅していないときに調べれば入手できる。 家を出たら庭にいるフィアリアを倒すと話が進む。家の一つ北のマップの宝箱からは探究者の護りを取れる。 庭にある壷のうち、真ん中の壺を39回調べるたびに、ハイパーファック,EXP99999,ハイパーピルx999,みつばちの護りが手に入る。 妖精の森 魔女の家から南の森。 1マップ目では南西の宝箱で耐える、フラワリア付近の宝箱でクイックスタブを覚えられる。 フラワリアを倒して花びらを入手した後、魔女の家に引き返すとルルルーシュの店を利用可能になる。 以後ルルルーシュに同行されるようになり、魔法陣で封鎖された橋を通行可能になる。 2マップ目では中央の花畑からこの道を通ると、喉突きの宝箱を取れて、鉄格子の開錠もできる。 ボロ小屋の宝箱からモンスターピルx10を得ると、一時的にルルルーシュと別れて、魔物を捕まえることになる。 1体でも魔物を捕まえてからルルルーシュと話すと、彼女が復帰し、店でモンスターピルを買えるようになる。 ピルの販売開始前にモンスターピルを使い切ってルルルーシュと話すとモンスターピルが10個補充される。 フィアリア,バドアリア,フラワリア,フェアリーを捕まえて、北西の花畑を通るとエルフと戦闘になる。 エルフの初回撃破時はエルフ討伐の証が手に入る。エルフとの再戦は中央の花畑でできる。 エルフを倒した後で魔女の家に帰ってルルルーシュと話し「行ける地域を広げたい」と言うと、暗い森の鍵通行証をもらえる。 暗い森~キノコ森 魔女の家の西から暗い森に行ける。 1マップ目にはモンスターピルx10,落ち着くの宝箱、お守りショップの入口がある。 2マップ目は橋の先でカウンターの宝箱を開けると、シュバルツ・カッツェ,シュヴェスタ・カッツェと交互に戦う4連戦になる。 4連戦を突破したら「見逃す」を選んで一旦退くこと。「見逃さない」を選ぶと、さらにとうぞくリーダーとも連戦になる。 とうぞくリーダーを倒すには、2マップ目から南の暗所を経由した先のジェルルの洞窟にある忍耐の構えが必要。 ジェルルは捕獲できないが仕様。 とうぞくリーダーの初回撃破時は盗賊討伐の証と猫印の鍵を入手する。猫印の鍵があればジェルルの洞窟の鉄格子を開けられる。 ジェルルの洞窟の鉄格子の先にあるキノコ森では北西に指かき回しの宝箱がある。 トイレがある十字路を北に進んだ先で紫キノコと話すと、キノコ汁x5,捧げもの納品券を渡され、ルルルーシュが離脱する。 以後は朽木にキノコ汁をかけると、朽木を破壊して、マラダケx3を得られるようになる。 キノコ汁はマシュ,ピュアキノコ,闇キノコのドロップとしても手に入る。 ルルルーシュがいない隙に彼女のベッドを調べると紫色の陰毛x2を得る。 紫キノコの店売り物 必要素材 備考 技能石 ちょっと耐える 捧げもの納品券x1 マラダケx80 - 技能石 めっちゃ耐える 捧げもの納品券x1 マラダケx100 ちょっと耐える購入後に販売 技能石 喉突き改 捧げもの納品券x1 マラダケx100 めっちゃ耐える購入後に販売 マイコニウム胞子 マラダケx1 - 技能石は全て一点物。ちょっと耐える,めっちゃ耐えるを買うと、捧げもの納品券が補充される。 喉突き改を買ってから退店すると紫キノコの店は閉店する。閉店後に紫キノコと話すとマイコニドと戦闘になる。 マイコニド捕獲後にマイコニドがいた所へ行くと、マイコニウム胞子を何度でも拾える。 マイコニウム胞子はフィアリア,バドアリア,フラワリアをマシュマリアに変化させる。 キノコ森を2箇所ある朽木に塞がれている出口から出ると、妖精の森にあった2つの縄梯子を下ろせる。 指かき回しがあればメルディーナを倒せるので、妖精の森の1マップ目でヘビースタブの宝箱を取れる。 ルルルーシュの離脱中は泉にいるウィンディーネと戦える。めっちゃ耐える習得済なら勝てる。 ウィンディーネに初勝利したときは、水の精霊討伐の証を取得する。再戦はルルルーシュがいるときでも可能。 ルルルーシュと別れた後、3回以上戦勝してから彼女と話すと、自動的に帰宅して、スーパーピルx5を渡される。 以降はルルルーシュの店でもスーパーピルを買える。 墓地~吸血鬼の館 暗い森の暗所で朽木が塞いでいる道を進むと墓地に出る。 暗所を抜けてから、墓石に近づくとディアディア、十字架に近づくと乳ディアディアと戦闘になる。 吸血鬼の館の左にスーパーピルx5の宝箱あり。 キャンドルヘッドのそばにある2本の蝋燭は持ち運べる。 これを吸血鬼の館の弱々しく光る蠟燭と取り換えると、暗い部屋が明るくなって通行可能になる。 奥には館の鍵とスーパーピルx5の宝箱がある。館の鍵で入れる部屋は3つ。右の部屋にはミミックがいる。 真ん中の部屋にはスーパーピルx5の宝箱がある。左の部屋に入るとルルルーシュが離脱する。 ルルルーシュがいない間は、彼女のベッドから紫色の陰毛x2を採取できる。 また、館の鍵があった部屋に1人で入ると、ヴァンパイアの部屋に連れ込まれる。 お守り収集はここまでに済ませておくといい。最初に略奪者の護りを買って素材集めを効率化すること。 ヴァンパイアに初勝利したときは吸血鬼討伐の証が手に入る。 蝋燭を暗所の台座に置いてからマップを出入りすると、台座のそばにダークエルフが現れる。 ダークエルフを初めて倒したときに闇エルフ討伐の証が手に入る。 ルルルーシュの離脱後、ヴァンパイアの部屋に連れ込まれてからルルルーシュに話しかけると 自動的に帰宅してハイパーピルx5をもらえる。以降はルルルーシュの店にもハイパーピルが並ぶ。 図書館 ハイパーピル入手済かつ撃破または捕獲した経験がある魔物の種族数が26種類以上で魔女の家1Fへ行くと ルルルーシュが失踪して、離れのB2Fから図書館へ行けるようになる。 これまで陰毛が落ちていたベッドと、離れのB2Fで、紫色の陰毛を3本ずつ拾える。 図書館では本棚の前に書類が散乱している場所に近づくと中級魔導書が現れる。 東側書物庫の牢で男の子に会った後、盗賊に関する本がある本棚から盗賊業入門書Iを入手できる。 そこから西の宝箱を開けると、更に指かき回しを覚えられる。 盗賊業入門書Iを持って男の子と再会すると錆びた工具を得る。また調剤室とお尻がいる牢に入れるようになる。 調剤室で魔法の修復液の空瓶を調べた後、ルルルーシュに「修復液を作りたい」と言うと、図書館の鍵をもらえる。 図書館の鍵で入れる部屋では、入口の貼紙を調べると、本棚から錬金術書IVを入手できるようになる。 錬金術書IVを持っていると、調剤室で魔法の修復液およびチェーンカッターを合成できる。 チェーンカッターを持って男の子がいる牢に戻ると、男の子に同行されることになる。 また忍耐の構えが忍耐の構えSになり、ルルルーシュがロビーからいなくなる。 お尻にチェーンカッターを使うと封印された魔導書と戦える。 男の子が同行していると、ロビー南の出口から外に出られる。外には回復薬x20の宝箱あり。 屋外に出てから左の方に進んでいくとラスボス戦になる。 クリアすると、離れのB2Fにラスボス,男の子,ジェルル,お尻の回想が追加される。 またラスボス戦をした場所にフィアリアが出現しており、話しかけると紫色の陰毛x13をもらえる。
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みわくのるーむなんばー103【登録タグ み シュニ 初音ミク 曲】 作詞:シュニ 作曲:シュニ 編曲:シュニ 唄:初音ミク 曲紹介 歌詞 なんか退屈すぎる月曜 なにも変わりそうもない様に 欝(うつ)る 右や左とかわかんない 声を上げる人を横目で 笑う 逃れても 逃れても 自分の名から逃げられない たどりつく遥か遠くに なにかあるわけじゃなし いざや謳え 意味ない言葉 しーんと響く 黄昏に 滑り落ちる夜の街で 見つけたオアシス 秘密の鍵をあげるよ 魅惑のルーム103 一度足踏み入れれば もう見つからない出口 「君」を忘れたら 離れられない部屋 秘密の小部屋へ 行こうそこは ルームナンバー103 君と僕が溶けて混じって わからなくなる小部屋 どこで落としてしまったのだろう 現実(いま)が霞む 現実感が 厄い 見つめても 見つめても 手に入らないものばかり 空蝉の世儚く 僕と君を狙ってるよ 手と手つなごう あなたは誰? カクテルグラス越しに 滲んだ夜の街に さよならしてるうちにも 溢れる部屋のH2O 呼吸忘れるくらい 愛し合えるよ僕ら ぜんぶ大丈夫さ 誰も知らない部屋 顔も知らない君と踊ろう 此処は霊世の誰そ彼どきなりや (間奏) 果敢無き運命(さだめ)辿る 僕らを救い上げる 愛すべきシェルターさ ここはルーム103 テスト勉強やいやな 人と付き合ったりは しなくていい ここはそう 「誰」もいない小部屋 あくびしている猫の 眼で乱反射するよ まるでピンボールみたいな 二人のルーム103 激突する瞬間 忘れられるよぜんぶ 自分の名前さえも 壊れて滅ぶ町を 引き裂かれてく人を 眺めて朽ちる僕らは だいじなことはぜんぶ おいてきちゃったのかな ねえ? ところで 僕は誰だろ? ここは魅惑の 決して誰もが 逃れられない部屋 秘密の小部屋へ 行こうそこは ルームナンバー103 君と僕が溶けて混じって わからなくなる小部屋 秘密の小部屋へ 行けるそこは ルームナンバー103 誰も彼も溶けて混じって わからなくなるから コメント 追加乙!! -- 名無しさん (2011-12-26 10 30 22) やはり103か... -- 名無しさん (2011-12-26 11 42 48) この歌大好きです。 -- ミク (2012-02-05 20 08 55) 名前 コメント
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【検索用 かこしん 登録タグ VOCALOID thus か 初音ミク 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:thus 作曲:thus 編曲:thus 唄:初音ミク 曲紹介 どうも、過去に囚われたthusです。この曲はキネノベ大賞3に応募用に投稿したものを、絵を変えて再投稿したものです。権利上の関係で。 テーマは確か「すれ違った儘お別れになりそうな男性が彼女の居る飛行場へ走る」みたいな、何とも典型的なもので、典型が苦手な私は苦慮しました。天啓の曲ならその一寸前に書いてたんですけどね。典型だけに。\ツクテーン/ 歌詞のクレジットを見ると分かるのですが、この曲は非常に前から案が存在しました。愛情不足故、愛する人を抱きしめた包容力で相手の骨を全て折って締め殺して了うという、自らの愛情不足の殺傷性を穢れ畏れるみたいな原型だったので、その名残で歌詞に血羴い表現が残っていたりします。本当は、もっと血羴くしたかったんですけれども、当時時間に追われまくっていたので、完成させることを最優先に駒を進めました。 ところで、私自身何かしらの他の応募作品を聴きまくることがあるのですが、「他にこんな作品が応募されていたよ」というものが残っているのは非常に参考に為るのです。そういう意味も兼ねて「キネノベ大賞3」のタグをそのまま残すことにしました。それ以上の意味は、これと言って特段ございません。 他の応募した残り2曲も、再投稿する予定です。予定ですが、一気にやる時間と体力と余裕が無いので、順次…と言ったところです。前回のキネノベ大賞1について、結局全部再投稿できたのはキネノベ大賞1応募から大体1年弱後でしたので、今回も時間が掛かるかもしれません。あっ、それで思い出した。1年前赤い羽根共同募金のピアプロ公募に投稿した「ようせいのうた」っていう曲が、twitter投票で落ち続けて、遂に1年が経過しそうです。ですが、次回遂に日の目を浴びます。そして現在、今年の赤い羽根共同募金の曲を作っています。いやぁ、何というか、真逆此処迄延びるとは…って所感です。 締びになりますが、ここ最近行方不明者が妙に続出していて怖いので、その深渕に目を付けられないように気を付けたいものです。 曲名:『過去人』(かこじん) thus氏の77作目。 『キネノベ大賞3』参加楽曲(非公開)。絵を変えて再投稿されたものが視聴できる。 歌詞 (YouTube動画概要欄より転載) 「瞬く間に 堕ちて了うから」と 粛々と巡る季節は歩み 戴天と繁く乂る移り変わり 淀む成人の 初盆招致を迎えるよう 嗚呼、空隙が無くなって了った 放蕩に酔い痺れ 思いは恍け 細心に削れた 膨大連連 疾う超越し 半生の 七五三を 人形劇場で催すよう 嗚呼、そんな速く迄 突き抜けた 快い風が吹く 窓の外を 莠に暮れ泥む 余暇の時価が 言葉を涅む私 放心緘黙 如何せんとか 抱きしめ合わば その時 骨折り血飛沫[チシブ]く 真面の外しが 「そんな筈は」と苛むから 「そんな筈は」と苛むから 私は怖くなり もう止めました 傀儡で振舞う度 思い出 黯くなっていく 癆める糸の繊維に 罅割れ釁られ余情の限りで 「どうか引き留めて」と絞り願う 「どうか引き留めて」 偏重格差の私達は 互いを憂い演じに 「瞬く間に 壊して了うから」と 爽やか吹き抜ける 無情の風 莠に暮れ泥む 快晴の名残 鉄翼の重機 飛び 凪を破り 莠が揺れ残り 葺きを散らす 引き留めれない僕を 危める器用の無さ 停電が続く暗い部屋で 無力と無能を噛み締めた 過去は「それで良い筈だ」と肯うから 「それで良い筈だ」と肯うから 比較で劣る僕は諦めかけていた 傀儡で振舞う度 思い出 遠くなってく 僕等に絡む糸が 手を弋り 足弋り 宜ばかり具え 「置いて行かないで」を押し虔した 「置いて行かないで」 重たくなる悃 水平線を仰いで いつしか癒える迄を 消える迄を 莠に暮れ泥む影が騙る 曖曖 抜糸引く背後 繋ぐ 鬼門の手が (魂 釣り合わす台無しに努め 稀となる量 単 貶すか) 先刻に挿げ替わる 転嫁一代に呉れ (練達が真 寄与に値すを 親等へ善がり全て潰すか) 傀儡師が振舞う度 想い入れ 痛く軋み 抱きしめ合わば比喩の 骨折る腱切る虞に手放し 「傷つかないで」と相容れずに 「傷つかないで」と相容れずに 僕等は私達は互いを想う余りに 「大事過ぎて 堕として了うから」 傀儡を黒む糸の 独擅場を下る危めが 襷を千切る破衣から 操る邪鬼等へ言い放つ背中 「もう稽めないで」と蔽う糸を 「もう射止めないで」と祓う糸を 諸刃で寸寸に 猛々 轟く 悃の熱が 現在人で振舞う度 思い出 挿げ替わっていく 過去人で躙る足場に 焼け征く肺炎 死苦刺せど奔り 「どうか間に合って」進む癆みに 「どうか間に合って」戻る癆みに 僕等は私達は互いの想いが故 「傀儡にはもう堕ちはしないから」と コメント 名前 コメント
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[Chorus] ねぇ、アナタを楽しい気分にさせてあげる、ホントよ きっとアナタをパラダイスに連れて行ってあげるわ アタシの愛はいつだって大売出し中よ きっとアナタをパラダイスに連れて行ってあげるわ アナタに何もかもささげる覚悟なの [Verse 1] LLは今度こそしくじったりしないって強気に出たことが何度もあったよな あったまってる大理石の床の上にはナイト・ガウンが脱ぎ捨ててあって キミがドアを開けた途端にカルティエのアクセサリーが眩しく光るよ ゆっくりと服を脱ぎなよ、ベイビー そうさ、キミだってまだその気なんだろ キミのライフスタイルは他の女とは違うんだ、 かなり高い意識も持ってるしな キミは俺という神様からの贈り物みたいな男と恋に落ちたのさ キミをパラダイスに誘ってあげようとしたのに、失敗しちゃったよ だったらシャンパンでも開けて、紫色のキャンドルでムード作りをしようか キミがイヤって言えないようなものをちゃんと用意してあるのさ、 だからキミは俺のことを愛してるんだ バブル・バスに入ってキャンドルを灯せば、キミのボディが美しく輝くよ つまり、ベイビー、お願いだから俺の××××に触って欲しいんだ Hey ガール、aww ガール、Hey ガール、キミをうっとりさせたいのさ※ [Chorus] ねぇ、アナタを楽しい気分にさせてあげる、ホントよ きっとアナタをパラダイスに連れて行ってあげるわ(何故だか知ってる?) パラダイスってサイコーだよな アタシの愛はいつだって大売出し中よ きっとアナタをパラダイスに連れて行ってあげるわ アナタに何もかもささげる覚悟なの [Verse 2] 次のフレーズは、テヒチの黒い砂浜のビーチで過ごした10日の思い出についてさ 神様に誓って言うけど、このパラダイスを手に入れるためにかなり苦労したんだ、だからこうしてパラダイスに浸っていられるのさ 俺は自分自身に限界を課すことは決してないんだ、LLは怖い物ナシだからな 俺が暗い部屋を雰囲気のいいライトで照らしたらリラックスしてくれよ 俺がキミにエクスタシーを感じさせることができないと思ってんのかい? そりゃあ、他の男には無理だろうけどさ 俺の場合はノン・ストップだからな、俺が金持ちとかそんなことは関係ないんだ 初めはキミのハートをギュッとつかんで、それから優しく包んであげるのさ 決して女に食わせてもらうような男には成り下がらないよ、俺は彼女の面倒をちゃんと見る男だからさ 若くて気品のある女の子たちは、みんなアンクル・L※によってきちんとしつけられるんだ C、LL、俺の頭文字のタトゥーが彼女たちのボディに彫ってあるよ 俺のミンクのコートを地面に置いたら※、キミは水たまりの上も歩けるのさ 真実の愛は滅多に見つからないものだけど、心配しなくてもいいよ、俺はどこへも行かないから [Chorus] [Verse 3] おへそとおへそをくっつけて、天井に埋め込んであるTVをふたりで 見ながら、片方の手を彼女の大事な部分に乗っけておくのさ 俺の金をそっくり自分のものにしてもいいんだぜ、エリー それでもまだ俺を疑ってるんなら、お願いだ、信じてくれよ そうすれば、男はようやく一人前になれるんだ さァ、息を吸って、深呼吸してごらん 俺は世界中の人々のもの、だけど、俺の10%は少なくとも神様のものさ リラックスして、ベイビー、瞳を閉じて キミの小指に光るダイヤの指輪、キミの太股はこんなにも冷たくなっちゃってる キミのボディ・ラインはサイコーさ、ウォーターベッドはちゃんとあっためてあるよ スイートルームの中を裸で歩き回りながら、大声を張り上げてみようか ダンスでもしようか、ベイビー、俺のグラスにワインを注いでくれよ 世界が自分のものだって思えるのはホントに気分がいいな さァ、お願いだから俺の××××に触って欲しいんだ Hey ガール、aww ガール、Hey ガール、キミをうっとりさせたいのさ [Chorus] Yeah、yeah、キミがモノにしたこの俺をジッと見つめていてくれよ(頼むから) ふたりの未来はこんなにも明るいのさ(当然だろ) 自分の目で確かめたなら、不可能なことはないんだ(そうだよね?) 後はキミ次第、つまりそういうこと さァ、みんな、両手を高く挙げて左右に揺さぶってくれ 俺たちの時代がやって来たんだ、ベイビー、ひとつの愛、唯一の神様を信じなきゃ、 そのことに気づいてくれよ ※・・・“Touch it why don t cha...”以降のフレーズは、オールド・スクール・ラッパーズのひとりであるKevie Kev(a.k.a Waterbed Kev)の曲「All Night Long(Waterbed)」( 85)から拝借したもの。 オリジナルは日本語で喋る“ワタシハ・トキオ・スキ”のフレーズで有名 ※・・・アンクル・L、LL自身が好んで使うニックネームのひとつ ※・・・「ミンクのコートを地面に置いたら…」、LL自身のヒット曲「アイ・ニード・ラヴ」にあった似たようなフレーズを示唆してある
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カンナカムイ シークレットレア 必要魔力 24 飛行 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 8024 7786 15810 10000 誕生日 2月8日 身長 141cm 体重 33kg 3サイズ スキル 大激雷効果 敵全体にかなり大きなダメージを与える 親愛度 コメント 低 ひゃ~カミナリが鳴ってますよぉ!危険ですから早く屋内に避難してください!木の下にいるのも危ないんですからね!いいですか、カミナリはとても危険なんですよ!それでは、理解してもらえたようなので、いったんカミナリを止めますね 中 あーっと!またカミナリがピカピカ光っていますよぉ!ジャラジャラと貴金属類のアクセサリーをつけてたら、落雷にあってしまいますよ!何度も言いますが、カミナリはとても危険なんです!わかりましたか?はーい、それじゃカミナリ止めまーす 高 さーて空がゴロゴロいっていますよぉ。そろそろピカッと光りますねぇ。こういう時はどうするんでしたっけ?はい、正解です。屋内に入って身を守るんでしたね。避難しましたか?はーい、それじゃカミナリを落としまーす 嫁 屋内に入ってカミナリから避難をしたらどうするんでしたっけ?そうです、二人で手を繋いで身を寄せ合って肩をくっつけるんです。停電になった暗い部屋の中でひっそりとお互いの息づかいを感じるんでーす 親愛度 セリフ 低 カミナリは危険な現象です!むやみに放ったりしてはいけません! カムイとつきますので、もちろんワタシも神様です! カミナリのカムイ。カンナカムイです! 地震、カミナリ、火事、カンナカムイです!カミナリを二度入れました! 中 むっ!?光りましたよね?今のはワタシのカミナリではありません! いいですか?カミナリは遊び道具ではないんですからね! バチッ!今のは静電気ですよ~びっくりしました? 10万ボルト?たったの?しょっぼいですね~ 高 カミナリって怖いですか?アナタは好きですよね? そうだ!カミナリをピンク色にしたら、可愛くて人気が出ますよね! ピカッ!ゴロゴロ!びっくりしました?今のはワタシの声でーす♪ ピカッ!ゴロゴロドッカーン!アハハ!楽しいですぅ~ 嫁 このカミナリがアナタを攻める!心、体を焼き尽くします~♪ いけ!カンナカムイ!1億ボルトだ!このように命令してください! あふぅ…カミナリで痺れさすのは得意ですが、やられるのは苦手です 電気アンマ…?ものすごく強そうなカミナリ技の名前ですね! スキンシップ後 朝 ゴロゴロ!ドンガラガッシャーン!カミナリの目覚ましです!爽やかな朝を感じましたか? 夜 ひやぁっ!そ、そういうことはまだ不慣れでして、お手柔らかにお願いしますぅ! なでなで ううっ~癒されますぅ。もっとなでなでして下さい~ その他 誕生日 ケーキのロウソクに火をつける…ちょっと待って下さいね、カミナリでドーンとつけてみませますから! コメント低:ひゃ~カミナリが鳴ってますよぉ!危険ですから早く屋内に避難してください!木の下にいるのも危ないんですからね!いいですか、カミナリはとても危険なんですよ!それでは、理解してもらえたようなので、いったんカミナリを止めますね -- ためぱんちゃ (2014-09-19 22 18 37) セリフ低:カミナリは危険な現象です!むやみに放ったりしてはいけません!/カムイとつきますので、もちろんワタシも神様です!/カミナリのカムイ。カンナカムイです!/地震、カミナリ、火事、カンナカムイです!カミナリを二度入れました! -- ためぱんちゃ (2014-09-19 22 27 17) コメント中:あーっと!またカミナリがピカピカ光っていますよぉ!ジャラジャラと貴金属類のアクセサリーをつけてたら、落雷にあってしまいますよ!何度も言いますが、カミナリはとても危険なんです!わかりましたか?はーい、それじゃカミナリ止めまーす -- ためぱんちゃ (2014-11-10 23 22 39) セリフ中:むっ!?光りましたよね?今のはワタシのカミナリではありません!/いいですか?カミナリは遊び道具ではないんですからね!/バチッ!今のは静電気ですよ~びっくりしました?/10万ボルト?たったの?しょっぼいですね~ -- ためぱんちゃ (2014-11-10 23 34 29) コメント高:さーて空がゴロゴロいっていますよぉ。そろそろピカッと光りますねぇ。こういう時はどうするんでしたっけ?はい、正解です。屋内に入って身を守るんでしたね。避難しましたか?はーい、それじゃカミナリを落としまーす -- ためぱんちゃ (2015-03-25 19 36 40) セリフ高:カミナリって怖いですか?アナタは好きですよね?/そうだ!カミナリをピンク色にしたら、可愛くて人気が出ますよね!/ピカッ!ゴロゴロ!びっくりしました?今のはワタシの声でーす♪/ピカッ!ゴロゴロドッカーン!アハハ!楽しいですぅ~ -- ためぱんちゃ (2015-03-25 19 52 03) 名前 コメント
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概要 別に水に潜るわけではありません。暗い道を進んでゴールを目指してください。 一応通路で敵に遭遇したときの対処法についての練習として作ったつもりでいます。 ダウンロード 製作者コメント わりと簡単に解けます。 ヒント ↓下記反転↓ どうやら敵は斜め移動は苦手なようです。 ブチャラティの動きをよく覚えましょう。メモを取ってもいいかも。それと焦らず待ってみるといいことがきっとあります。 マンハッタントランスファーは安全なところで発動しましょう。 ポルナレフ部屋の上の出っ張ったところにドヒュウウの罠があります。 敵の行動パターンをよくみれば必ず進めます。 答え合わせ ↓下記反転↓ 最初の承太郎は下の円状の回路を回れば追いかけてこなくなります。 ブチャラティの大群はしばらくすると左右で動きが同じになりますのでそれまで動きがわかりところで足踏みをします。そのあと上から順にブチャラティ、ブチャラティ、空き、ブチャラティ、空き、ブチャラティ、空き、となったら下に進みます。その後ジグザグに進みます。上から二番目と三番目の水溜りの間で三回素振りを行ってまたジグザグに進み、三番目と四番目の水溜りの間に来たらまた三回素振りをしてジグザグに進みます。そのあとは道なりに進みましょう。 マンハッタントランスファーを拾ったら道を引き返します。ポルナレフが追いかけてこなくなったら先のDISCを発動。ポルナレフが引き返し四角い部屋を2人でぐるぐると回るようになったら移動。部屋の上の出っ張ったところの先まで行き罠を踏みます。部屋に入るときは2人のポルナレフが部屋の右下にいるときが安全です。 アナスイの前まで移動。起きないときは左右に移動してみましょう。 画面の上へ限界まで移動。そのあと素振りが足踏みを続けているとアナスイが引き返していきます。 アナスイがこちらにこない程度についていき階段の2マス上の位置で待機。するとアナスイは部屋の右端に止まっているのでその隙に階段に移動して降ります。 評価 選択肢 投票 ☆☆☆☆☆ (0) ☆☆☆☆ (0) ☆☆☆ (0) ☆☆ (0) ☆ (0) タグ ブチャラティ 一本道 勉強系 離脱系 感想 名前 コメント
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注意 善良なゆっくりが虐待されます。 虐待自体の描写は薄めです。 れいぱーの描写があります。 お兄さんの愛したれいむ 初めてゆっくりというものを飼いはじめた ハンドボールくらいの大きさのれいむ種というやつだ 独り身の寂しさを紛らわそうと立ち寄ったペットショップで その愛らしさに一目惚れして衝動買いした れいむは優しいペットショップのお姉さんやブリーダーのお兄さんに囲まれて 素晴らしくゆっくりと育った お行儀がよくいつもニコニコ ペットショップを訪れる人が誰も微笑み返さずにはいられない可愛いれいむ れいむと一緒に飼育グッズも買った ゆっくりフードにゆっくりハウス これからの季節に備えて防寒着のおくるみも れいむは気に入ってくれるかな とってもゆっくりしたおにいさんだ ペットショップからお兄さんの家へと帰る道すがられいむはゆっくりハウスのなかで幸せだった きょうからあのゆっくりとしたおにいさんといっしょのせいかつががはじまるんだ れいむの心はぽーかぽーかだった さあ、ここが新しいおうちだよ れいむをゆっくりハウスから出して、改めてご挨拶 ゆっくりしていってね たわいのない言葉だけど、俺の心は温かくなった とてもゆっくりしたおうちだよ ゆっくりハウスから出たれいむの心は弾む ゆっくりしていってね 改めてお兄さんにごあいさつした 可愛いれいむ お前がうちに来てからなんだか毎日が楽しいよ 柔らかくて温かくて、素直で優しい 綺麗なれいむ やさしいおにいさん れいむのこころはぽーかぽーか すてきでたのもしい ゆっくりとしたおにいさん ゆっくりとした日々が続く 仕事帰りの疲れた体も れいむを見ると癒される お前と会えて、本当に良かったよ まいにちがゆっくりしてるよ おにいさんはよるまでおしごとたいへんだけど おうちではれいむといっぱいあそんでくれる おにいさんとであえて、れいむほんとうにしあわせだよ ただいま いつも真っ先に迎えに来てくれるれいむがいない 代わりに部屋の奥かられいむのすすり泣くような声が聞こえる まさか…れいむ! おにいさんごめんなさい れいむなにもできなかったよ まどさんをわってれいぱーがおうちにはいってきても ふるえるだけで…なにも…できなかったよ… 暗い部屋の隅でれいむは泣いていた 頭からは植物の茎のようなものが何本も伸びている ゆっくりの妊娠だ 冷たい風の吹きこむ方を見ると窓ガラスが割られていた おにいさんごめんなさい、れいむはやくたたずだね おにいさんのおうちあらされちゃったよ れいぱーがまどさんをわってるあいだ、にげてかくれることしかかんがえられなかったよ ゆぐっゆぐっ れいむ、お前は悪くない 今体をきれいに拭いてやるからな その前にこの汚らわしい茎を引っこ抜くか ちょっと痛いかもしれないけど我慢してくれよ おにいさん、まって! まだひとりいきてるおちびちゃんがいるよ れいむ、れいぱーはきらいだよ… でも、おちびちゃんにつみはないよ! れいむ、何を言っている? 俺はお前を傷つけた奴を殺してやりたいくらい憎んでいる そしてそいつがお前に植え付けた その醜い塊も憎い おにいさん、そんなこといわないで ほかのおちびちゃんたちはみんなえいえんにゆっくりしちゃったけど、 このおちびちゃんはいっしょうけんめいいきようとしてるよ れいむ、このおちびちゃんにはしあわせになってもらいたいよ! れいむ、お前は優しいな だが俺はその憎たらしい饅頭を養うつもりは無い 引き抜くぞ れいむを上から押さえつけたとき、俺は涙を流していた おにいさん、おねがいします れいむ、もういっしょうほかにはおねがいごとなんてしないよ おにいさんのいうことききます、おちびちゃんにもいいきかせます だからおねがい、おちびちゃんのこところさないで!! その夜一晩、れいむは泣き続けていた 翌朝も朝の挨拶をし、餌を食べて普段通りの生活をしているが、お互いぎくしゃくしている 顔はずっと暗いままだった 子どもと茎の捨てられたゴミ箱を苦しそうに眺めている おにいさん。れいむ、ぶりーだーのおにいさんからきかされてたよ おちびちゃんをかってにつくるのはよくないって。かいぬしさんがゆっくりできないって れいむもね、ずっとそうおもってたよ。おにいさんがゆっくりしてくれるなら、おちびゃんはがまんしようって でもね、おちびちゃんができて、なにかがかわっちゃったよ。れいぱーのこでも、そだててあげたかったよ… れいむは俺に恨み言は言わなかった だがその顔にはいつも影があるようだった なんだ、その顔は。何が言いたい。 あんなに愛おしかった、あんなに綺麗だったれいむが、別のものに変わってしまったように思えた おにいさん、いたいよ! やめてね、ゆっくりやめてね! ゆっくりごめんなさい!れいむ、なにかわるいことしたならあやまります! おねがいだから、もうぶたないで! 目の前でれいむが泣いている 気が付くと俺は右手にベルトを握りしめていた れいむの体中にたくさんの傷がついている 俺は…俺は何をやっているんだ… おにいさん、なかないで れいむもおにいさんにべるとさんでぶたれていたかったけど、 おにいさんもきっとかなしいことがあったんだね ぺーろぺーろ、いつものおにいさんにゆっくりもどってね その日から俺は度々れいむに暴力を振るうようになった 何をやっているんだ、れいむはこんな仕打ちをうけるようなこと、何もしていないじゃないか 自分に非は無いのに、泣きながら謝っている それなのに…俺はお前のその目を見ると… おにいさんはれいむをぶったあと、 かならずれいむをだきしめてなくよ。ごめん、ごめんって言いながら れいむ、わからないよ どうしてこんなにやさしいおにいさんが、あんなことするのか 最近れいむの俺を見る目が変わってきた まるで俺を憐れむような、俺を見下すような目だ 俺はお前の飼い主だぞ いや…理不尽な暴力を振るうような男は、飼い主失格か おにいさん、れいむはおにいさんのこと、にくんでなんていないよ! おにいさんのこと、みくだしたりなんてしてないよ! どうしてそんなこというの!? このままじゃ…れいむ、ほんとうにおにいさんのこときらいになっちゃうよ! そうか。それなら俺のことを嫌えばいい。さあ憎め。 俺がお前のことをどれだけ愛しているのか、 お前が襲われたあの日、俺がどれだけ悲しんだのか、お前にはわからないようだな だからそうやって、口には出さなくても、俺を恨めしそうな顔で睨むんだろう そんなことないよ! 黙れ。お前は俺よりも、レイパーの子どもが好きなんだろう そんなことないよ! 黙れ…黙れ…黙れ… 金バッチを毟り取られ、れいむは外に放り出された 体中は痣だらけ、うっすらと餡子のにじみ出ている部分もある れいむは察した。おにいさんはれいむがいないほうがゆっくりできるんだね それなられいむはでていくよ、きょうまでほんとうにありがとう、ゆっくりさようなら、おにいさん れいむのいない生活が、また始まった だがれいむは俺の心にこびり付いて離れない 朝、誰も食べないゆっくりフードを用意してしまう 夜、誰も待っていない部屋に向かって、ただいまと言ってしまう 冬の街は何もかもが冷たい 商店街の路地裏の無造作に捨てられた新聞紙にれいむは包まる 途中のゴミ捨て場で拾ったキャベツの芯を、ゆっくりと咀嚼すると涙があふれた 餌が不味いから悲しいのではない。一人ぼっちの食事が悲しいのだ れいむよ、俺を憎むがいい 俺を憎めば憎むほどお前は俺のことを忘れられまい 俺はお前のことを生涯忘れない お前もその体中の傷が疼く度俺を思い出すことだろう、その度に俺と同じ苦しみを味わえ れいむは改めて思い出した ブリーダーのお兄さんやペットショップのお姉さんに教えてもらったことを 野良のゆっくりは弱く惨めで無様な生き物なのだ 特に人間の助け無しで生きていく術をしらない「元」飼いゆっくりは れいむは考えた すっきりを強要されることも冬の寒さも、不潔な住処も不味いご飯も 愛する者から受ける暴力に比べれば何ということは無い そう思い込んで残りわずかのゆん生を、ただ遣り過ごそう お兄さんの愛したれいむ 終